ララバイ

猫と暮らしていると、通常通り“ぼけぇー”と座っている僕のひざの上に乗ってきて眠ることがある。

幸せな瞬間だ。

安心しきって僕に身を委ねてくれていることの喜びは他の何にも代えがたい。

そんな時、頭の中でかかる曲が

[古謝美佐子]

『童神』

♪てぃん(天)からのみぐ(恵)み

 受けてぃくぬ(この)しけ(世間)に 

 

生後2週間で縁あってウチの家族になってもらってから、ずっとループしてる。“オッサンの母性”が刺激され目から汗をかくことも…涙脆くなったなぁ。

 

朝ドラ『ちゅらさん』で挿入され(そのシーンは覚えていない)、沖縄、本土の歌手たちがカバーし、広く知られるようになった。

[夏川りみ]のヤマトグチバージョンがこの曲の広報として拡散に尽力したかな。

[古謝美佐子]ウチナーグチバージョンは、歌詞の意味を理解できない本土人がほとんどでしょう。それでもどうしても沁みるのはこちらのほう。洋楽で歌詞を理解しない聴き方していたのも影響あるかも。

もちろん歌詞の理解がどうでもいいということではない。たとえ解らずとも、越えて訴えてくる“歌唱”である、ということ。

[古謝美佐子]の声は丸く籠り太い。その歌は威光と慈愛に満ちて、どこか「シャーマン」なんて言葉も浮かぶ。実際は知らないのだが、“のろ”(祝女)の家系か?なんて空想を逞しくしてしまう。

“トランス”する。

 

これも[まりりん][good old days]のレパートリーにぜひ…