バンド名やユニット名で「ええな!」と思うモノがたまにある。響きや語感での場合や、意味や思想を持たせている場合。
どんな音楽かは関係ない。
僕の大好きなドイツのバンド[カン]の場合
アイデアを“缶”に持ち寄る説
トルコ語の“魂”“生命”の意、説
日本語の“感”“勘”説
コミュニズムのC、アナーキズムのA、ニヒリズムのNの頭文字説
(明石政紀著『ドイツのロック音楽』より)
アメリカのバンド
[God is my co-pirot]も好き。「神は私の副操縦士」あくまでも“副”だと声明してる。
[カウボーイ·ジャンキース]は語感好きなアメリカンバンド。教会で録音されたアルバム『trinity session』の深い“こく”の芳醇な音よ!
[アンビシャス·ラバーズ]も響きから…「野心的な恋人達」とはなんか、いい。
ギター[アート·リンゼイ]
キーボード[ピーター·シェラー]
“ダンスポップ”ユニットだって。
確かにグルーヴィかつキャッチーだがなんせ[アート·リンゼイ]である。
[DNA][ラウンジ·リザーズ]でニューヨークノーウェーブの旗頭みたいな扱いになり、一瞬時代の寵児的だった。[坂本龍一]とも交流があり、日本でも知っている人は多いが、理解者はそんなに生んでいない気がする。なぜならそのギタースタイル、過激なノイズギターなのだ。
ついていけないでしょうね~、普通は。[ラウンジ·リザーズ]なんかではまあ上手く処理?されていたと思う([テオ·マセロ]プロデュース)が、リーダー格[ジョン·ルーリー]が張り合って壊しているようにも感じた。センスの差が出た。
その点[アンビシャス·ラバーズ]はポップとノイズのバランスが凄く自然。ノイズをポップにまぶすことは相容れないが、気にしていないのかそれしかできないのか、ギターそのもののスタイルはそんなに変わらない。自然なノイズポップの成立。
ギターだけなら「アートみたいなギターを弾きたい!」と思う人は少ないでしょうね。エレクトリックギターの性質もノイズと切り離せないかも。多くはノイズを抑えるほうに向かうが、意図の有無とは別に鳴ったハウリングが格好良かったりする事あるしね。
音楽家周りの人が“ノイズ”をどうとらえるかも大きい。現代音楽畑、フリージャズ畑では実験済みだった。「音に寛容」というか「新しいネタ」探しというか…
“ノイズ”も音の一種と、差別しない心で聴いてみたら良い“スパイス”を発見するかも…
「平均律」の呪縛を解いてみるのだ!
野心的に…