リアル·ミー

さらば青春の光”と言えば今ではコントコンビが検索トップになるのだろうが、僕ら世代はやっぱり映画とその音楽だ。

[ザ·フー]

『リアル·ミー』

 

[ザ·フー]のロック·オペラ『四重人格』を元にした青春ストーリーで、[ポリス]の[スティング]が出演していたことでも知られている。“モッズ”“ベスパ”…お洒落に縁なしの僕も、思わずモッズコート買ってしまった。

 

ハードロック枠からはみ出て、英米ロックの王道を攻め始めていたので[ザ·フー]の名前は知ってはいたが、しっかり聴いたことがなかった。「ドラムが…!!」

[キース·ムーン]

その頃のリスペクトドラマーは[レッド·ツェッペリン]の[ジョン·ボーナム]だった(今も好きだが)。“ボンゾ”(ジョン·ボーナムのあだ名)になりたかったくらいに。

[ザ·フー]も聴かなければ…

サマータイム·ブルース』([ザ·フー、ライブ·アット·リーズ]バージョン)をカバーする事になって、完コピに近いくらいにやったつもりだが、手数とかは合っているはずなのに、どーもドライブ感が出ていない…「なんでやろ?」

解るようになったのは、ドラムを止めてから…

“アタマ”で叩いてたのよね。

“カラダ”を固めたまま、次の展開を読みながらのプレイ、で、いつも思っていた「ノリがワルいドラマーやな…」「ダメだこりゃ」

[キース·ムーン]は全身で叩く、「パフォーマンスとして」もあるだろうが…バネのように。

キースはロック界でも有数の“奇人”としても名を馳せたが、実はタイム感覚が優れている(テンポがキープされている)としても有名であった。

 

ドラマーとして、ミュージシャンとして拡がりつつも、「やれるのか?」との疑念も湧き始めた頃。

「さらば青春」と言い「本当の自分」を探し始めた頃。

 

まだ見つかっていないような…