'77、ウディ·アレン監督主演の映画『アニー·ホール』の冒頭、自身の恋愛感を表す独白シーン
「私を会員にするようなクラブには入りたくない」
聞いた瞬間、「まさに!」と膝を打った。
[全て]だと思っていたバンドがたち行かなくなり、闇雲に音楽、映画、本に向き合っていた時期でもあり、同時に自分の内面にも深く刃が向いていった。
「自分は何者か?」「何ができるのか?」「俺の取り柄は無い」「駄目だ!」「終わった…」
ドアーズ『ジ·エンド』が頭を巡る、ザ·フー『マイ·ジェネレーション』歌詞「老いぼれる前に死にたい」が張り付いて離れない…ジャニス、オーティス、ジミヘン、ジム·モリソン、ブライアン·ジョーンズ…
的な、蒼い頃の麻疹のような心情は、多くの人が経験したでしょう。
自虐に滑り落ちていた時のこの言葉は、僕には良き?作用に働いたかもしれない。
あらゆる[関係]というもの(人間関係含む)に拘らない思考というのか、うまく開き直るコツみたいなモノを掴んでいけた気がする。
繋がっていたいモノ、拡げたいモノってそんなにあるか?
わずかな“お得”が欲しいだけじゃない?
どうなったら満足?
I can't get no satisfaction…
「[人脈]ってイヤな言葉」と考えてみることは意義ありそうだ。
そのクラブはなんで僕を会員にするの?