シネマグラフィティ②

さて、まりりん…じゃなくて“映画”。

 

[まりりん]といえば[利理鈴(りりりん)]の僕ではあるが、元祖マリリン?はもちろん[マリリン·モンロー]ですわな。で、彼女の出演映画を全て観たわけではないが、役や演技がピッタリのこの作品。

 

1959年 監督[ビリー·ワイルダー] アメリ

お熱いのがお好き

 

禁酒法時代が舞台のラブコメディで、マフィアや女だけのジャズバンドが絡み、マイアミのホテルで繰り広げられるドタバタ。C調の[トニー·カーティス]、三の線[ジャック·レモン]のバンドマン二人がひょんなことからマフィアに追われる羽目に、追い詰められて逃げた先はなんと、女装して女ジャズバンドに。そのバンドにいたのが、玉の輿を狙って田舎から出てきたシュガー[マリリン·モンロー]だ。

とにかく面白い。ストーリー展開や脚本もよくできていて、台詞がいちいち笑える。脇役陣も丁度いい目立ち具合、でも全然邪魔ではない。

さらにこの一曲、[マリリン·モンロー]の歌う劇中歌『I wanna be love by you』だ。マリリンの代名詞的な曲で、今でもマリリンの懐かし映像のバックではこの曲が流れる。いくら有名ジャズシンガーでも、このマリリンの歌唱には勝てない。元歌は[ヘレン·ケイン]という人、人気キャラクター“ベティ·ブープ”のモデルとか。へぇー!

多くの人が指摘しているが、[マリリン·モンロー]はセックスシンボルとして“色気”を求められるが、それよりは断然“可愛気”ですよね。その両方をいかした演出、脚本の[ビリー·ワイルダー][I·A·L·ダイアモンド]はさすがだ。マリリンも良い演技で応える。

 

話はズレるが、以前[利理鈴まりりん]にウクレレを持てば?と記述したことがあったが、この映画では、遠征途中の列車内での演奏シーンで[マリリン·モンロー]はウクレレを持って歌っている。この映像が脳内で勝手にクロスオーバーして、[まりりん]=ウクレレの図式ができたのかも…と思った。

 

観て損なし、古き良きハリウッドを…

最後、オチのセリフは“救い”だ。

「Well, nobody 's perfect!」

ププッティドゥー!