[利理鈴まりりん]のブログを読んでいると意外な音楽家の名前が出てきて「へぇ~!?」と思うことがある。
[まりりん]は“昭和歌謡”のイメージなのだが、当然、まりりん世代の歌とはズレがある(まりりんは年齢を隠してはいないが、積極的に発信もしていない。ネタ利用としてご自身を“おばちゃん”などと表記したり)。
[ヤプーズ(戸川純)][ボ·ガンボス][フィッシュマンズ][小島麻由美]…
これらの名前をみると「意識高い系?」
さらに海外パンクバンドやインストジャズユニットなどもでてくる。そして[三木鶏郎]や[シティ·スリッカーズ(フランキー堺)]なんかも。「幅広い」、というか「無差別」というか…もちろん「いい意味で」ですよ。
『マリヘラス!』でも80年代アイドルやシンガーソングライター系も多く歌う。数回だけ歌うまりりんマイブーム的な曲もあり、楽しい。なかでも「なんじゃこれ!」はアニメ『少女革命ウテナ』ブームだったのか、変拍子、変な歌詞。当然僕は知らないアニメ。
[上谷麻紀]という人の『バーチャルスター発生学』という曲。
同じくウテナでも[奥井雅美]の『輪舞 レボリューション』まりりん歌唱は以前よりYouTubeにもあるが、『天地創造すなわち光』(途中挫折)と『バーチャルスター発生学』は「けったいな曲やなー」と。で、作者をみると、ソファーからずり落ちた。
[J·A·シーザー]
「うーん…」唸る。
寺山修司の劇団[天井桟敷]の音楽担当、独特な世界観の音楽で“ジャパニーズ·ハード·プログレ”とでもいうのか…面白い。『国境巡礼歌』というアルバムを持っていたのを思い出した。
しかし、さらに特筆すべきは
[倉橋ヨエコ]
僕は存じ上げなかった。
『マリヘラス!』ではまあまあ歌われる。かなりキツい自虐的な詞世界を完璧に…
達者なピアノとのギャップが“狂気”を浮かびあげる。
♪惨めじゃない日は ありません
♪待ってる人は いないけど
…
[まりりん]といえば強烈な“[ハナ肇とクレージーキャッツ]オタク”といってもいいくらいなのだが、[倉橋ヨエコ]も同居している。ブログのタイトル『はんせいぶん。 かんそうぶん。』は[倉橋ヨエコ]の曲から、とか、知っている人にはすぐにわかるようだ。
[まりりん]は[倉橋ヨエコ]の曲の主人公で居たいものなんだろうか?
歌い手なら避けられないのかも…
もっと“哀しみ”を求めて…
“表”と“裏”、“光”と“影”。