紫の煙

[ジャン·ギャバン]は『ゴロワーズ

[セルジュ·ゲンズブール]は『ジタン』

フランスの煙草吸いは色気あってカッコいい。咥え煙草で。

[ムッシュかまやつ]も歌にするほどに“男”が憧れる仕草、振舞い…“煙草ダンディズム”みたいなものは「自分には無理やなぁ」と再確認にもなる。

僕の場合「間を埋める」って感覚が強い。寝起き、食後、情事の後…言葉のない時間での一服、心が潤う。至福。

 

酒、煙草、さらに大麻覚醒剤などは脳に対する作用は同じらしい。

自ら摂取し自己さらに無関係の他者に害を及ぼすとされていることが多い。

摂ることは「ゆっくりした自殺」とも言われることもある。

現実は“しらふ”で居るのがしんどいと感じるほど“ヤバい”とも思う時代。便利さや合理性を追うほどに壊れていく“なにか”。

 

トランキライザー(精神安定剤)としての側面をあまり強調されない、してはいけない。ヒール(悪役)としては必要なのだろう、攻撃しても、殺してもいいジョーカー、タバコ。

“攻撃”している人のトランキライザーは「攻撃すること」そのものだとしたら、壊れているのはどっちだろう。

 

僕の好きな音楽家は、ほとんど「シャブ中」だ。

「なにかを壊さない為に」だったのだろうか?