だらだら聴き

音楽は好きなほうで。

❲全て❳だった時期もあった。今は全てとまでは言えないが、「昔愛した美しい夢」はまだまだ美しい。

[昭和歌謡]なんて老後の楽しみ程度の認識で、一部を除いて邦楽は避けてきた。

高校時代にバンドを組みドラムを担当、洋楽(ハードロック)カバー中心に。なんとなく「これ(音楽活動)で生きていくぜ!」と井戸の中で思っていた。

耳は自然と開かれ、ますます熱く求めてジャンルの垣根を越えていく。[ジャズ][ブルース][ラテン][プログレ][テクノ]…何でも喰った、やはり邦楽を除いて。

バンドはやがて現実に飲み込まれていく。メンバーの結婚や就職、更なる飛躍を目指す?と東京へ“逃げた”ヤツ…火がまだ着いたまま静かに分裂していった。

今思えばごくごく普通のバンドあるある。何か音楽には関わっていたい。大袈裟にも❲全て❳崩壊後、途方にくれていたのだけど、一人でも出来る音楽活動を模索、才能も無いのに作曲、コンポーザー路線でなんとかならんかと考えるも自身のズボラ、怠惰な性質が威力を発揮、当然なんともならんまま時は過ぎる。これは挫折か?判断をしないままだらだら音楽を聴き年齢を重ね、そろそろ邦楽でも聴くかと思いはじめる。もはや老後か?ぬるっと挫折してた。

でも、作曲や編曲に感心が強まったおかげで音楽の聴きかたが変わる、拡がる。

楽理は知らない、己の感性だよりで〔好き〕〔そうでもない〕〔嫌い〕的なトリアージをしてしまうクセは、[まりりん]を知りやや矯正に向かう。